- 厚さ15mm・幅230mmで、膝の側面まで覆える
- 両足2個セット
- バックルタイプで着脱が速い
注意 両足2個で300gと、軽量タイプより重くなります。
作業用の膝当て(ひざ当て)は膝を保護する装備であると同時に、腰痛予防対策指針が求める「前屈や中腰姿勢を膝を着いた姿勢に置き換える」という対策を実行するための装備です。
膝当て(ひざ当て)は膝を守る道具として売られていますが、厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」を読むと、別の位置づけが見えてきます。指針は腰への負担を減らす方法として、膝を着くことを挙げています。
指針の作業姿勢・動作に関する記述は次のとおりです。「前屈、中腰、ひねり、後屈ねん転等の不自然な姿勢を取らないようにすること。適宜、前屈や中腰姿勢は膝を着いた姿勢に置き換え、ひねりや後屈ねんてんは体ごと向きを変え、正面を向いて作業することで不自然な姿勢を避けるように心がける」。
続けてこうあります。「不自然な姿勢を取らざるを得ない場合には、前屈やひねり等の程度をできるだけ小さくし、その頻度と時間を減らすようにすること。また、適宜、台に寄りかかり、壁に手を着き、床に膝を着く等をして身体を支えること」。
解説の側でも同じ考え方が繰り返されています。「腰にかかる力を分散させるため、手、肘、体幹、膝などを手すり、壁、床等に着いて支えるようにする」。膝を床に着けることは、腰にかかる力を逃がす手段として指針に書かれています。
※参考:厚生労働省|職場における腰痛予防対策指針及び解説(2 作業管理(2)作業姿勢、動作)(2026-08-23参照)
指針は「不自然な姿勢」の中身を具体的に定義しています。「『不自然な姿勢』には、上半身が前傾する前屈姿勢、膝関節を曲げて立つ中腰姿勢、上半身と下半身の向きが異なるひねり姿勢、体幹を後方に傾けながらねじる後屈ねんてん姿勢、しゃがむ・かがむ等の姿勢が含まれる」。
床上作業でよく取る姿勢が、そのまま並んでいます。中腰、しゃがむ、かがむ。内装、配管、電気工事、タイル、床仕上げなど、床に近い高さで手を動かす作業は、この定義に当てはまる姿勢を長時間続けることになります。
指針はこれらを避ける方法として、膝を着くこと、そして頻度と時間を減らすことを挙げています。「同一姿勢を長時間にわたり維持することは、腰部への負担を増加させていくため、休憩、小休止・休息」を取ることも書かれています。
膝当てがないと、膝を着く姿勢そのものが選べません。硬い床、コンクリート、砂利、ビス、切り粉のある床では、膝を直接着けるのは現実的ではないからです。膝当ては、指針が推奨する姿勢を実行するための前提装備という位置づけになります。
※参考:厚生労働省|職場における腰痛予防対策指針及び解説(作業姿勢、動作の解説)(2026-08-23参照)
腰痛予防対策指針は、作業服についても記述を置いています。「作業服は、適切な姿勢や動作を妨げることのないよう伸縮性のあるものを使用する。また、汚れを気にすることなく、壁や床に肘や膝等をつけられるよう素材を考慮する」。
「汚れを気にすることなく」という条件が入っている点が要点です。膝を着くのをためらう理由は、痛みだけではありません。作業服が汚れる、破れるという理由で中腰を続けてしまうことを、指針は想定しています。
同じ節では靴についても書かれています。「アーチをしっかりと支える足に適合、滑りにくいものとする。また、床面からの腰椎等への衝撃を少なくするため、底が薄すぎたり、硬すぎたりしない安全なものを選ぶ」。腰痛対策は膝当て単体ではなく、作業服・安全靴と合わせた話になります。
腰部保護ベルトについては慎重な書き方です。「腰痛保護ベルトは、装着することで腹圧上昇や骨盤補強効果などで腰痛の予防効果を狙ったものとされるが、腰部保護ベルトの腹圧を上げることによる体幹保持の効果については、見解が分かれている」。指針が一律の着用を求めていないのは、この装備だけです。
※参考:厚生労働省|職場における腰痛予防対策指針及び解説(3 作業環境管理/靴、服装等)(2026-08-23参照)
厚生労働省の令和6年労働災害発生状況によると、休業4日以上の死傷災害135,718人のうち、動作の反動・無理な動作によるものは22,218人(16.4%)で、事故の型では2番目に多い区分です。腰痛はこの区分に入ります。1位は転倒の36,378人(26.8%)です。
膝当てがこの22,218人すべてに効くわけではありません。指針が挙げる腰痛の要因は幅広く、重量物の取扱い、不自然な姿勢、長時間の同一姿勢、振動、寒さ、作業床面の状態などが含まれます。膝当てが直接関わるのは、このうち不自然な姿勢と長時間の同一姿勢の部分です。
本サイトは膝当ての効果を測定していません。載せているのはパッド厚・パッド幅・重量という寸法だけです。腰痛の予防効果を数値で示すことはできません。ここで述べているのは、指針が膝を着く姿勢を推奨していること、そして膝当てがその姿勢を取りやすくする装備であることまでです。
| 事故の型 | 死傷者数 | 割合 |
|---|---|---|
| 転倒 | 36,378人 | 26.8% |
| 動作の反動・無理な動作(腰痛等) | 22,218人 | 16.4% |
| 墜落・転落 | 20,699人 | 15.3% |
| はさまれ・巻き込まれ | 13,550人 | 10.0% |
| 切れ・こすれ | 7,420人 | 5.5% |
| 激突 | 6,947人 | 5.1% |
※参考:厚生労働省|令和6年 労働災害発生状況について(事故の型別の死傷者数)(2026-08-23参照)
膝当てを比べようとすると、すぐ壁に当たります。パッド厚を公表しているメーカーがほとんどないためです。本サイトが掲載している4製品のうち、パッド厚と幅を明記していたのはトラスコ中山 膝パッド バックルタイプ KPBT-BKの1型番だけで、パッド厚15mm、パッド幅230mmです。
他の3製品は寸法の公表が部分的です。Ludus Felix ひざ当てパッドは素材がポリエステル・EVAで重量200g、トラスコ中山 作業用ニーパッド TNEE-BKは重量180g、NEOWORKGEAR プロフェッショナルニーパッド CK7501は本体サイズ10×18×24cmと重量500g、内側がEVA(硬質スポンジ)のパッド入で外側がフレックスプラスティックです。
一方で商品ページには「従来の製品を圧倒的に超える厚さ2cmの極厚パッド」といった記述が並びます。これは宣伝文であって仕様表ではありません。本サイトは仕様として記載された数値だけを採点に使うため、膝当てのカテゴリは順位を出せる製品が限られています。
サジェストで「膝当て 作業用 ずれない」が出るとおり、実務での不満はずれです。ただし固定方式のずれにくさを数値で公表しているメーカーは見当たりませんでした。バックル式、面ファスナー式、ゴムバンド式という方式の違いは仕様欄に記載していますが、採点には入れていません。
| 製品 | メーカー | パッド厚 | パッド幅 | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| 膝パッド バックルタイプ KPBT-BK | トラスコ中山 | 15mm | 230mm | 300g |
| 作業用ニーパッド 両足用 TNEE-BK | トラスコ中山 | 公表を確認できず | 公表を確認できず | 180g |
| ひざ当てパッド 作業用 2個セット | Ludus Felix | 公表を確認できず | 公表を確認できず | 200g |
| プロフェッショナルニーパッド CK7501 | NEOWORKGEAR | 公表を確認できず | 公表を確認できず | 500g |
※参考:現場装備|膝当て・ひざ当て(膝サポーター)の選び方とランキング(2026-08参照)
本文で扱った条件を満たす製品です。順位の根拠は各カテゴリのページに、 配点は採点方法に公開しています。
注意 両足2個で300gと、軽量タイプより重くなります。
広告リンクです。価格と在庫は変動するため本サイトには実額を掲載していません。
職種によって優先すべき条件は変わります。職種ごとの装備一式と概算費用は 職種別の一覧にまとめています。
本サイトは効果を測定していません。ただし厚生労働省の腰痛予防対策指針は「前屈や中腰姿勢は膝を着いた姿勢に置き換え」るよう求めており、膝当てはその姿勢を取りやすくする装備という位置づけになります。
「不自然な姿勢」の1つとして「膝関節を曲げて立つ中腰姿勢」を挙げ、しゃがむ・かがむ等の姿勢も含めています。そのうえで前屈や中腰姿勢を膝を着いた姿勢に置き換えること、頻度と時間を減らすことを求めています。
腰痛予防対策指針は「腰にかかる力を分散させるため、手、肘、体幹、膝などを手すり、壁、床等に着いて支えるようにする」としています。膝を床に着けることは、指針の中で腰にかかる力を逃がす手段として位置づけられています。
腰痛予防対策指針は作業服について「汚れを気にすることなく、壁や床に肘や膝等をつけられるよう素材を考慮する」としています。膝を着くのをためらう理由が汚れや破れであることを想定した記述です。
公表しているメーカーがほとんどないため、目安を示せません。本サイトが掲載している4製品でパッド厚を明記していたのはトラスコ中山 KPBT-BKの15mmだけでした。「厚さ2cmの極厚パッド」といった記述は宣伝文であって仕様表ではありません。
固定方式のずれにくさを数値で公表しているメーカーは見当たりませんでした。バックル式、面ファスナー式、ゴムバンド式という方式の違いは本サイトの仕様欄に記載していますが、比較できる数値がないため採点には入れていません。
最終更新:2026-08-23