安全靴のメーカー比較|アシックス・ミズノ・プーマの重量は同じ条件で測られていない
30秒でわかる要点
- 重量の基準サイズがメーカーで違う。ミズノは26.0cm片方、アシックスとプーマは26.5cm片足。半サイズ分ずれている。
- シモンとミドリ安全は「標準質量(片足)」とだけ書き、どのサイズで測ったかを公表していない。
- 規格が分かれる。シモン・ミドリ安全はJIS S種の安全靴、アシックス・ミズノ・プーマはJSAA A種のプロテクティブスニーカー。同じ「安全靴」ではない。
- 耐滑の規格区分(JIS T8101のF1・F2、JSAAのF)を表示しているのはシモンとミドリ安全だけ。スポーツメーカー3社は「優れた耐滑性」といった宣伝文にとどまる。
- ウィズはスポーツメーカー3社が3E相当で横並び。マルゴのマンダムセーフティーLightだけが4E相当。
安全靴のメーカー比較で最初に見るのは規格(JIS S種/L種か、JSAA A種/B種か)で、重量は公表値の基準サイズがメーカーごとに違うため、数字をそのまま並べても同じ条件の比較にはなりません。
安全靴のメーカー比較で最初に見るのは規格|JISとJSAAは別物
安全靴のメーカーは、大きく2つに分かれます。シモン・ミドリ安全・マルゴのような専業メーカーと、アシックス・ミズノ・プーマのようなスポーツメーカーです。この2つは、そもそも取っている規格が違います。
シモンとミドリ安全が中心に出しているのはJIS T8101の安全靴で、区分はS種(革製)です。アシックス・ミズノ・プーマが出しているのはJSAA規格のプロテクティブスニーカーで、区分はA種(普通作業用)です。ミズノは製品ページに「JIS規格認定の安全靴とは異なります」と自ら明記しています。
先芯の材質も分かれます。JIS S種は鋼製先芯が中心で、JSAA A種のプロテクティブスニーカーは樹脂先芯です。ミズノは硬質樹脂先芯、プーマはグラスファイバー強化合成樹脂、アシックス ウィンジョブ CP221はガラス繊維強化樹脂製A種先芯と公表しています。軽さは樹脂、耐久性と耐熱は鋼という分かれ方になります。
| メーカー | 主な規格 | 先芯 | 掲載数 |
|---|---|---|---|
| シモン | JIS T8101 S種(革製) | 鋼製が中心 | 7足 |
| ミドリ安全 | JIS T8101 S種/L種 | 鋼製・樹脂の両方 | 3足 |
| アシックス | JSAA A種(プロテクティブスニーカー) | ガラス繊維強化樹脂 | 2足 |
| ミズノ | JSAA A種(プロテクティブスニーカー) | 硬質樹脂 | 4足 |
| プーマセーフティ | JSAA A種(プロテクティブスニーカー) | グラスファイバー強化合成樹脂 | 1足 |
| マルゴ | JSAA A種/表示なし | 樹脂 | 2足 |
| 日進ゴム | JSAA B種 | 樹脂 | 1足 |
※参考:ミズノ|オールマイティ LSⅡ 11L(F1GA2100)製品ページ(2026-08-23参照)
安全靴の重量比較は基準サイズがそろっていない|アシックス・ミズノ・プーマ
安全靴の重量を比べるとき、公表値をそのまま並べると条件がそろいません。どのサイズで測った値かがメーカーごとに違うからです。
ミズノは「約355g(26.0cm片方)」のように26.0cmを基準にしています。アシックス ウィンジョブ CP221は「約370g(26.5cm片足)」、プーマセーフティ ライダー2.0 ローは「標準質量(g/片足) 425(26.5cm)」で、いずれも26.5cmです。26.0cmと26.5cmは半サイズ違うので、ミズノの値だけがわずかに有利な条件になります。
さらに、シモンとミドリ安全は「標準質量(片足)」とだけ記載し、基準サイズを公表していません。シモン ウオーキングセフティ 短靴 WS11の400gが何cmでの値なのかは、公表資料からは分かりません。本サイトはこの状態を「確認できず」として、重量の比較にあたっては基準サイズを併記しています。
結論として、355gと370gのような15g差は、基準サイズのずれで説明がついてしまう範囲です。100g以上離れていれば意味のある差ですが、数十gの差でメーカーを決めるのは根拠が弱くなります。
| メーカー・製品 | 公表重量(片足) | 基準サイズ |
|---|---|---|
| ミズノ オールマイティ LSⅡ 11L | 約355g | 26.0cm片方 |
| ミズノ オールマイティ LSⅡ 22L | 約360g | 26.0cm片方 |
| ミズノ オールマイティ LSⅡ 52L BOA | 約395g | 26.0cm片方 |
| ミズノ オールマイティ LSⅡ 21M | 約400g | 26.0cm片方 |
| アシックス ウィンジョブ CP221 | 約370g | 26.5cm片足 |
| アシックス ウィンジョブ CP209 BOA | 約430g | 26.5cm |
| プーマセーフティ ライダー2.0 ロー | 425g | 26.5cm片足 |
| 日進ゴム ハイパーV #2000 | 平均350g | 26.0cm片足 |
| アイトス TULTEX AZ-51649 | 270±10g | 26cm片足 |
| シモン ウオーキングセフティ WS11 | 400g | 記載なし |
| ミドリ安全 CF110 | 390g | 記載なし |
※参考:モノタロウ|プーマセーフティ ライダー2.0 ロー 64.242.0 仕様表(標準質量(g/片足))(2026-08-23参照)
安全靴の耐滑性能を比較できるメーカーは限られる
滑りにくさは、規格の区分で比べられるかどうかがメーカーで分かれます。JIS T8101は動摩擦係数0.20以上0.30未満をF1、0.30以上をF2として2段階に分けています。JSAAにも耐滑性のマークFがありますが、こちらは0.20以上の1段階だけです。
シモンとミドリ安全は、この区分を製品情報に表示しています。ミドリ安全 超耐滑ゴム底安全靴 FZ100のように、耐滑を製品名に入れているものもあります。一方、アシックス・ミズノ・プーマの3社は、本サイトが確認した範囲でF1・F2・Fのいずれの表示も見つかりませんでした。
かわりに書かれているのは宣伝文です。ミズノは「六角形のアウトソールパターンにより優れた耐滑性を実現」、アシックス CP221は「耐油性ラバーのCPグリップソール」、プーマは耐油性能と耐熱温度(最高300℃・60秒以内)です。どれも有用な情報ですが、規格の区分ではないため、他社の数値と並べて比べることはできません。本サイトの採点でも点にしていません。
厨房・食品工場・塗装現場のように床が滑る現場では、ここが分かれ目になります。区分の表示があるメーカーを選ぶほうが、判断の根拠が残ります。
| メーカー | 耐滑の規格区分の表示 | 製品情報の書き方 |
|---|---|---|
| シモン | あり(JIS T8101のF区分) | 区分を明示 |
| ミドリ安全 | あり(JIS T8101のF区分) | 区分を明示。製品名にも入る |
| アシックス | 確認できず | 「CPグリップソール」「耐油性ラバー」 |
| ミズノ | 確認できず | 「六角形のアウトソールパターンにより優れた耐滑性」 |
| プーマセーフティ | 確認できず | 耐油性能・耐熱温度 最高300℃(60秒以内) |
※参考:現場装備|安全靴のJIS T8101の記号の読み方(S種・L種・F1・F2)(2026-08参照)
安全靴のメーカーはどれを選ぶか|現場の条件で分かれる
規格・重量・耐滑を並べると、選び方は現場の条件で決まります。解体や重量物を扱う現場、釘を踏むおそれのある現場では、JIS S種の安全靴と踏み抜き防止板が優先になります。この条件を満たすのはシモンとミドリ安全です。
一日中歩く、階段の上り下りが多いという現場では、JSAA A種のプロテクティブスニーカーのほうが軽く仕上がります。ミズノ オールマイティ LSⅡ 11Lの約355g(26.0cm片方)が、本サイト掲載のA種では軽い部類です。ただしA種は踏み抜き防止板がなく、耐滑の区分表示もありません。
床が滑る現場では、メーカーより先に耐滑の区分を見てください。区分の表示がない作業靴は、宣伝文がどれだけ強くても、他社と同じ条件で比較できません。
本サイトの安全靴のページでは、規格等級・片足重量・耐滑区分・踏み抜き防止の4項目を採点して、「軽さ重視」「滑る現場」「安全性重視」など用途別に順位を出しています。用途を選ぶと順位が入れ替わります。
- 解体・重量物・釘のある現場:JIS S種+踏み抜き防止板(シモン、ミドリ安全)
- 歩く・階段が多い現場:JSAA A種のプロテクティブスニーカー(ミズノ、アシックス)
- 床が滑る現場:耐滑区分F2の表示があるもの(ミドリ安全、シモン)
- 溶接・熱い床:アウトソールの耐熱温度が公表されているもの(プーマ)
- 幅広の足:ウィズ4E相当(マルゴ)
※参考:現場装備|安全靴・作業靴の選び方とランキング(2026-08参照)
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本文で扱った条件を満たす製品です。順位の根拠は各カテゴリのページに、 配点は採点方法に公開しています。
広告リンクです。価格と在庫は変動するため本サイトには実額を掲載していません。
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職種によって優先すべき条件は変わります。職種ごとの装備一式と概算費用は 職種別の一覧にまとめています。
よくあるご質問
安全靴はアシックスとミズノのどっちがいいですか?
規格はどちらもJSAA A種のプロテクティブスニーカーで同じです。公表重量はミズノ オールマイティ LSⅡ 11Lが約355g(26.0cm片方)、アシックス ウィンジョブ CP221が約370g(26.5cm片足)ですが、基準サイズが半サイズ違うため、この15g差だけで優劣は決まりません。サイズ展開はCP221が21.5〜32.0cmと広くなっています。
安全靴のメーカーによる重量の比較はそのままできますか?
できません。公表値の基準サイズがメーカーごとに違います。ミズノは26.0cm片方、アシックスとプーマは26.5cm片足、シモンとミドリ安全は基準サイズを公表していません。数十gの差は基準サイズのずれで説明がついてしまいます。
作業靴のメーカーでシモンとアシックスは何が違いますか?
規格が違います。シモンはJIS T8101のS種(革製の安全靴)が中心で鋼製先芯、アシックスはJSAA A種のプロテクティブスニーカーでガラス繊維強化樹脂の先芯です。踏み抜き防止板と耐滑区分の表示があるのはシモン側です。
安全靴のプーマは他のメーカーと何が違いますか?
アウトソールの耐熱温度を公表している点です。プーマセーフティ ライダー2.0 ローは最高300℃(60秒以内)と仕様表に記載があります。一方で標準質量は425g(26.5cm片足)と重めで、サイズ展開も25.0〜28.0cmに限られます。
安全靴のメーカー比較で耐滑性能はどう見ればいいですか?
JIS T8101のF1・F2、またはJSAAのFという区分の表示があるかを見てください。シモンとミドリ安全は表示があります。アシックス・ミズノ・プーマは「優れた耐滑性」「グリップソール」といった記載にとどまり、本サイトが確認した範囲では区分の表示が見つかりませんでした。
安全靴のメーカーで先芯の材質はどう違いますか?
JIS S種の安全靴は鋼製先芯が中心、JSAA A種のプロテクティブスニーカーは樹脂先芯です。ミズノは硬質樹脂先芯、プーマはグラスファイバー強化合成樹脂、アシックス ウィンジョブ CP221はガラス繊維強化樹脂製A種先芯を公表しています。
参考文献
- ミズノ|オールマイティ LSⅡ 11L(F1GA2100)製品ページ
- モノタロウ|プーマセーフティ ライダー2.0 ロー 64.242.0 仕様表(標準質量(g/片足))
- 現場装備|安全靴のJIS T8101の記号の読み方(S種・L種・F1・F2)
- 現場装備|安全靴・作業靴の選び方とランキング
最終更新:2026-08-23