現場の労働災害は何が多いのか|転倒36,378人・墜落転落20,699人(令和6年)
30秒でわかる要点
- 休業4日以上の死傷者は135,718人。4年連続で増えている。
- 死傷者数で最も多い事故の型は転倒で36,378人。次いで動作の反動・無理な動作が22,218人。
- 死亡者数は746人で過去最少。ただし死亡の型では墜落・転落が188人で最多。
- 死傷では転倒が最多だが、死亡では墜落・転落が最多。件数の多さと重さは一致しない。
- 業種別の死亡は建設業232人が最多。死傷では製造業26,676人が最多。
令和6年の労働災害は、休業4日以上の死傷者が135,718人で、事故の型別では転倒が36,378人と最も多く、死亡災害では墜落・転落が188人と最も多くなっています。
労働災害の死傷者数は事故の型別で転倒が最も多い
厚生労働省が公表した令和6年の労働災害発生状況によると、休業4日以上の死傷者数は135,718人で、前年より347人増えました。4年連続の増加です。
事故の型別で見ると、最も多いのは転倒です。転倒だけで死傷者全体のおよそ4分の1を占めます。
| 事故の型 | 死傷者数 |
|---|---|
| 転倒 | 36,378人 |
| 動作の反動・無理な動作(腰痛等) | 22,218人 |
| 墜落・転落 | 20,699人 |
※参考:厚生労働省|令和6年の労働災害発生状況を公表(2026-08-22参照)
労働災害の死亡者数では墜落・転落が最も多い
令和6年の死亡者数は746人で、前年より9人減り過去最少となりました。ただし事故の型別の順位は、死傷者数とは入れ替わります。
死亡災害で最も多いのは墜落・転落の188人です。次いで道路上の交通事故が123人、はさまれ・巻き込まれが110人と続きます。転倒は死傷者数では最多ですが、死亡の上位3つには入っていません。
つまり、件数が多い事故と、重い結果になる事故は一致しません。装備を選ぶときも、起きる頻度と、起きたときの重さを分けて考える必要があります。
| 事故の型 | 死亡者数 |
|---|---|
| 墜落・転落 | 188人 |
| 交通事故(道路) | 123人 |
| はさまれ・巻き込まれ | 110人 |
※参考:厚生労働省|令和6年の労働災害発生状況を公表(2026-08-22参照)
労働災害の業種別では建設業の死亡が最も多い
業種別の死亡者数は、建設業が232人で最も多く、前年より9人増えています。次いで製造業が142人、陸上貨物運送事業が108人、商業が55人です。
一方、死傷者数では製造業が26,676人で最も多く、商業22,039人、保健衛生業18,867人、陸上貨物運送事業16,292人と続きます。
建設業は死傷者数の上位には入っていませんが、死亡者数では最多です。高所作業の比率が高いことが、墜落・転落が死亡災害の最多である事実とつながっています。
※参考:厚生労働省|職場のあんぜんサイト 労働災害統計(2026-08-22参照)
労働災害の統計と装備の関係で、言えることと言えないこと
転倒が36,378人という数字を見ると、滑りにくい安全靴(作業靴)を選べばそのぶん減るように思えます。しかし統計は事故の型を数えたものであり、そのうち何件が履物に関係していたかは示していません。段差、照明、通路の状態、体調など、装備以外の要因が多く含まれます。
本サイトが言えるのは、装備の側で確認できる事実だけです。安全靴のJIS T8101には耐滑性の区分があり、F1は動摩擦係数0.20以上0.30未満、F2は0.30以上と定められています。水や油で濡れる床で作業するなら、この表示を確認する価値があります。
同じく、高所作業では墜落制止用器具と、墜落時保護用に対応した保護帽が求められます。保護帽の規格は昭和50年労働省告示第66号で定められ、型式検定に合格したものでなければ使用できません。
※参考:ミドリ安全フットウェア|安全靴の基礎知識 JISとJSAA規格の性能表(2026-08-22参照)
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よくあるご質問
労働災害で最も多い事故の型は何ですか?
死傷者数(休業4日以上)では転倒が36,378人で最も多く、令和6年の全死傷者135,718人のおよそ4分の1を占めます。次いで動作の反動・無理な動作が22,218人です。
労働災害の死亡者数で最も多い事故の型は何ですか?
墜落・転落で188人です。次いで道路上の交通事故が123人、はさまれ・巻き込まれが110人となっています。死傷者数で最多の転倒は、死亡の上位3つには入りません。
労働災害の死傷者数は増えていますか、減っていますか?
令和6年は135,718人で、前年より347人増え、4年連続の増加です。一方、死亡者数は746人で前年より9人減り、過去最少となりました。
労働災害が最も多い業種はどこですか?
死亡者数では建設業が232人で最多です。死傷者数では製造業が26,676人で最多となり、業種の順位は死亡と死傷で入れ替わります。
安全靴を変えれば転倒の労働災害は減りますか?
統計は事故の型を数えたもので、そのうち何件が履物に関係していたかは示していません。本サイトが示せるのは、耐滑性の区分(F1・F2)という装備側の事実までです。
労働災害の統計はどこで確認できますか?
厚生労働省が毎年「労働災害発生状況」を公表しており、職場のあんぜんサイトでも労働災害統計が公開されています。本記事の数値はいずれも令和6年の公表値です。
参考文献
- 厚生労働省|令和6年の労働災害発生状況を公表
- 厚生労働省|令和6年の労働災害発生状況を公表
- 厚生労働省|職場のあんぜんサイト 労働災害統計
- ミドリ安全フットウェア|安全靴の基礎知識 JISとJSAA規格の性能表
最終更新:2026-08-22